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    <title>再発予防 on 地方住み医師の乳癌と緩和ケア相談所</title>
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    <description>Recent content in 再発予防 on 地方住み医師の乳癌と緩和ケア相談所</description>
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      <title>【乳がん】ホルモン陽性・HER2陰性の早期乳がん——術後の『追加の治療』と『晩期再発』の話</title>
      <link>https://chiho-nyugan-kanwa.com/posts/nyugan-hr-jutsugo-tsuika-chiryo/</link>
      <pubDate>Wed, 01 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
      <guid>https://chiho-nyugan-kanwa.com/posts/nyugan-hr-jutsugo-tsuika-chiryo/</guid>
      <description>&lt;p&gt;乳がんの中でも、いちばん多いタイプが**「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」**（ルミナルタイプなどと呼ばれます）です。手術を受けた方の多くが、このタイプにあたります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このタイプは、&lt;strong&gt;比較的おだやかで、予後（見通し）が良い&lt;/strong&gt;とされています。それはとても心強いことなのですが、一方で、知っておいてほしい特徴があります。それが——&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;再発が、術後5年、10年と経ってから起こることがある（「晩期再発」）&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;という点です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「手術から何年も経ったのに、なぜ薬を続けるの？」——そう感じる方もいらっしゃいます。この記事では、その理由と、**近年ふえてきた「術後の追加の治療」**について、できるだけやさしくお伝えします。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;※本記事は2026年7月時点の一般的な情報です。実際の治療は一人ひとりの状況で異なります。必ず主治医とよく相談してください。&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;1-なぜ術後に長く薬を続けるの&#34;&gt;1. なぜ、術後に長く薬を続けるの？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ホルモン陽性の乳がんは、&lt;strong&gt;女性ホルモン（エストロゲン）を&amp;quot;栄養&amp;quot;にして増える&lt;/strong&gt;性質があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで、術後は&lt;strong&gt;ホルモンの働きを抑える薬（ホルモン療法／内分泌療法）&lt;strong&gt;を、&lt;strong&gt;5年〜10年&lt;/strong&gt;という長い期間、続けていきます。これが、このタイプの治療の&lt;/strong&gt;土台&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;長く続けるのは、先ほどの**「晩期再発」**——つまり、時間が経ってからの再発を、できるだけ抑えるためです。目に見えないところで、じわじわとリスクを下げてくれている、と考えていただくといいと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;多くの方は、このホルモン療法だけで十分&lt;/strong&gt;です。これが大前提です。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;2-再発リスクが高めの人には追加の治療という選択肢がある&#34;&gt;2. 「再発リスクが高め」の人には、追加の治療という選択肢がある&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;一方で、&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;リンパ節に転移があった&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;しこりが大きかった&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;がんの悪性度が高め（細胞の増える勢いが強いタイプ）だった&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;といった理由で、&lt;strong&gt;再発のリスクがやや高いと判断される方&lt;/strong&gt;もいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうした方には近年、&lt;strong&gt;ホルモン療法に&amp;quot;上乗せ&amp;quot;する追加の治療&lt;/strong&gt;という選択肢が出てきました。日本で使えるものとして、主に次の2つがあります。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;-cdk46阻害薬アベマシクリブ&#34;&gt;① CDK4/6阻害薬（アベマシクリブ）&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;がん細胞が増えるときの&amp;quot;アクセル&amp;quot;を抑えるタイプの飲み薬です。&lt;strong&gt;リンパ節転移があるなど、再発リスクが高い方&lt;/strong&gt;を対象に、ホルモン療法に一定期間追加することで、&lt;strong&gt;再発をさらに抑える&lt;/strong&gt;効果が示されています。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;-s-1ティーエスワン&#34;&gt;② S-1（ティーエスワン）&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;古くからある飲み薬タイプの抗がん剤ですが、&lt;strong&gt;再発リスクが中くらい〜高めの方&lt;/strong&gt;で、ホルモン療法に1年間加えることで再発を抑える効果が示され、日本で使えるようになっています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;（※海外では、これら以外の薬も使われていますが、日本でまだ承認されていないものもあります。「海外で使える＝日本でも同じように使える」とは限らないので、主治医に確認してください。）&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;3-いつまでに始めるかも大切時期の話&#34;&gt;3. 「いつまでに始めるか」も大切——時期の話&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;実は、これらの追加治療には、**「始める時期」**という、もう一つ大事なポイントがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらの薬は、いずれも&lt;strong&gt;手術後の比較的早い段階で、ホルモン療法と一緒に（あるいは始めて間もない時期に）上乗せする&lt;/strong&gt;ことを前提に、効果が確かめられてきました。研究で対象になったのは、おおむね&lt;strong&gt;ホルモン療法を始めてから1年〜1年ちょっと（手術からは1年数か月）まで&lt;/strong&gt;の方です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;裏を返すと、&lt;strong&gt;ホルモン療法をすでに何年も続けてきた方に、今から追加する&lt;/strong&gt;という使い方については、&lt;strong&gt;効果があるのかどうか、まだよく分かっていません&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここからは筆者（医師）の考えですが——&lt;strong&gt;ホルモン療法を始めて1年〜1年3か月くらいまでの方であれば、追加を検討する根拠はある&lt;/strong&gt;と考えています。一方で、&lt;strong&gt;その時期を過ぎてからの追加は、効果がはっきりしないため、保険が使える治療（保険診療）としては認められない可能性がある&lt;/strong&gt;、というのが現時点での私の見方です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ですから、「自分は追加の対象になるだろうか」と考えるときは、&lt;strong&gt;再発リスクの高さ&lt;/strong&gt;だけでなく、&lt;strong&gt;ホルモン療法を始めてどれくらい経っているか&lt;/strong&gt;も、あわせて主治医に確認してみてください。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;4-大事なのは誰に追加するか全員ではありません&#34;&gt;4. 大事なのは「誰に追加するか」——全員ではありません&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここが、いちばんお伝えしたいところです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;追加の治療は、&amp;ldquo;全員がやったほうがいい&amp;quot;ものではありません。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;予後の良いこのタイプでは、&lt;strong&gt;多くの方はホルモン療法だけで十分&lt;/strong&gt;です。追加の治療が意味を持つのは、&lt;strong&gt;再発リスクが相応に高いと判断される、一部の方&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;追加の治療には、当然ながら、&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;副作用&lt;/strong&gt;（お薬によって、下痢・吐き気・血液の値の変化など）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;続ける負担&lt;/strong&gt;（数か月〜2年など、一定期間の通院・服薬)&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;もあります。ですから、&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;「その人の再発リスク」と「治療の負担」を天びんにかけて、本当に上乗せする意味があるかを、主治医と一緒に決める&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;これが基本です。「新しい薬が出たから、みんな使うべき」という話では、決してありません。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;5-不安になりすぎないために&#34;&gt;5. 不安になりすぎないために&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;「晩期再発」「追加の治療」——言葉だけ聞くと、不安が募るかもしれません。でも、順番に整理すると、こういうことです。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ホルモン陽性・HER2陰性は、&lt;strong&gt;もともと予後の良いタイプ&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;術後のホルモン療法が、&lt;strong&gt;長く再発を抑える土台&lt;/strong&gt;になる&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;多くの方は、それで十分&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;リスクが高めの方には、&lt;strong&gt;追加の治療という&amp;quot;引き出し&amp;quot;も増えている&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;何をどうするかは、&lt;strong&gt;あなたの状況に合わせて、主治医と決められる&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;治療の選択肢が増えているのは、**「より一人ひとりに合わせた治療ができるようになってきた」**という、前向きな変化です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;気になることがあれば、遠慮なく主治医に聞いてください。「自分は追加の治療の対象になるのか」「自分の再発リスクはどれくらいか」——それを一緒に考えるのが、いまの乳がん治療です。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;あわせて読みたい&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;https://chiho-nyugan-kanwa.com/posts/nyugan-yakubutsu-2026-kobetsuka/&#34;&gt;薬物治療はどう変わっているか——『個別化』の中身を患者向けに解説（2026年）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;https://chiho-nyugan-kanwa.com/posts/dr-hr-her2-jutsugo-cdk46-s1/&#34;&gt;【医師向け】HR陽性HER2陰性早期乳がんの術後上乗せ療法——アベマシクリブ・リボシクリブ・S-1をどう位置づけるか&lt;/a&gt;（※専門的な内容です）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;</description>
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