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    <title>時間を買う on 地方住み医師の乳癌と緩和ケア相談所</title>
    <link>https://chiho-nyugan-kanwa.com/tags/%E6%99%82%E9%96%93%E3%82%92%E8%B2%B7%E3%81%86/</link>
    <description>Recent content in 時間を買う on 地方住み医師の乳癌と緩和ケア相談所</description>
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      <title>【お金・生活】ダブルケア——介護と子育てが重なるとき、抱え込まないための考え方</title>
      <link>https://chiho-nyugan-kanwa.com/posts/okane-double-care/</link>
      <pubDate>Wed, 01 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
      <guid>https://chiho-nyugan-kanwa.com/posts/okane-double-care/</guid>
      <description>&lt;p&gt;**「ダブルケア」**という言葉をご存じでしょうか。&lt;strong&gt;子育てと、親の介護が、同じ時期に重なる&lt;/strong&gt;状態のことです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;晩婚化・晩産化が進み、子どもがまだ手のかかる年齢のうちに、親の介護が始まる——そんな家庭が、確実に増えています。仕事を持ちながらであれば、なおさら大変です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私は医師として、患者さんのご家族がこの状況に直面する場面を、数多く見てきました。そして、&lt;strong&gt;私自身も、家族を支える時期を経験して、痛感したこと&lt;/strong&gt;があります。それは——&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;「全部、自分で抱えよう」とすると、いちばん先に、支える側が倒れる&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事では、介護と子育てが重なったときに、&lt;strong&gt;抱え込まずに乗り切るための考え方&lt;/strong&gt;を、医師として、そして一人の家族として整理します。まじめで責任感の強い方ほど、読んでいただけたらと思います。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;1-まず自分が主治医をやめる&#34;&gt;1. まず、「自分が主治医をやめる」&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;医療にたずさわる人ほど、そして親思いの人ほど、&lt;strong&gt;親のケアまで自分でやろうとしてしまいます&lt;/strong&gt;。通院の判断も、段取りも、全部自分で。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、そこは思い切って、&lt;strong&gt;プロと制度に「主治医役」を渡しましょう&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;地域包括支援センター&lt;/strong&gt;に相談する（介護の最初の窓口です）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;要介護認定&lt;/strong&gt;を、早めに申請する&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;ケアマネジャー&lt;/strong&gt;に、「もう自分だけでは限界です」と正直に伝える&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;「まだ大丈夫」と粘っているうちに、共倒れになるのが最悪のパターンです。&lt;strong&gt;制度は、使うために用意されています&lt;/strong&gt;。早めに頼るのは、負けでも手抜きでもありません。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;2-自分にしかできないこと以外は仕組みに手放す&#34;&gt;2. 「自分にしかできないこと」以外は、仕組みに手放す&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;次に考えたいのが、**「気合いで回す」のをやめて、「仕組みに置き換える」**ことです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;世の中には、頼れるサービスがたくさんあります。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;介護保険のサービス（訪問介護・デイサービス・ショートステイ）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;訪問看護／介護タクシー／通院の付き添い代行&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;家事代行・宅配・作り置きサービス&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;子ども側では、病児保育・ファミリーサポート・送迎サービス・シッター&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;「これくらい自分でやらないと」と思う気持ちは、いったん脇に置きましょう。&lt;strong&gt;あなたにしかできないこと（そばにいる、話を聞く、決断する）に集中し、それ以外はどんどん手放す&lt;/strong&gt;。これが、長く続けるコツです。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;3-罪悪感は外部サービス代に変えていい&#34;&gt;3. 罪悪感は、「外部サービス代」に変えていい&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、多くの方が、ここでブレーキを踏みます。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「他人にお願いするなんて、親不孝では」
「お金で解決するようで、気が引ける」&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;その気持ち、とてもよく分かります。でも、あえて言わせてください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;お金で時間と安全を買うことは、家族みんなの笑顔を守るための、いちばん正しい投資&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;サービス代を惜しんで、あなたが疲れ果ててしまえば、介護も育児も、仕事も続きません。&lt;strong&gt;罪悪感は、サービス代に変えていい&lt;/strong&gt;。それで家族が穏やかに過ごせるなら、そのお金は「浪費」ではなく「投資」です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;日々の節約はもちろん大切ですが、&lt;strong&gt;ここぞという場面で「時間を買う」判断&lt;/strong&gt;ができるかどうか。これは、家計管理のいちばん大事な使いどころだと、私は思っています。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;4-倒れる前に職場へsosを&#34;&gt;4. 倒れる前に、職場へSOSを&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;そしてこれは、医師である自分自身への戒めでもあります。&lt;strong&gt;責任感が強い人ほど、限界まで一人で粘ってしまう&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、冷静に考えれば、**最大のリスクは「支える本人が倒れること」**です。あなたが倒れたら、介護も育児も仕事も、すべてが止まります。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;当直の免除や軽減&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;時短勤務、外来中心への切り替え&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;こうした相談は、&lt;strong&gt;わがままではありません&lt;/strong&gt;。「長く働き続けるためのリスク管理」です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;職場に伝えるときは、「家庭の事情で」とぼかすより、&lt;strong&gt;具体的に&lt;/strong&gt;伝えるほうが理解を得やすいです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「子どもの急な発熱と、親の通院が重なり、月に数回、予定の変更をお願いするかもしれません」&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;介護は、いつか誰もが直面すること。&lt;strong&gt;具体的に伝えれば、意外と理解は得られます&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、もし——&lt;strong&gt;具体的に伝えても、まったく理解が得られない職場&lt;/strong&gt;であれば。そのときは、&lt;strong&gt;転職活動をして、職場を変える&lt;/strong&gt;のも、れっきとした選択肢です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;少し厳しい言い方になりますが、&lt;strong&gt;「人が一人抜けても仕事が回るようにする」のは、本来、管理者の仕事&lt;/strong&gt;です。その体制を作らずに、いざというとき現場が回らなくなる——そういう職場のあり方こそ、私は無責任だと思います。「自分がいないと回らない」と感じるのは、責任感の裏返しでもありますが、&lt;strong&gt;その体制ができていない職場に勤め続けることを選んでいるのも、また自分自身&lt;/strong&gt;だ、ということは、心のどこかに置いておいてよいと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「自分の代わりなんている」と思われるのは、しゃくかもしれません。でも、&lt;strong&gt;代わりがきく仕組みを整えておくことこそ、プロの責任&lt;/strong&gt;です。あなたが背負い込むことで、かろうじて成り立っている職場なら、その関係を見直す勇気も、ときには必要です。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;5-いちばん守るのは子どもと自分の余裕&#34;&gt;5. いちばん守るのは、「子どもと、自分の余裕」&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;最後に、優先順位の話です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;介護と育児がぶつかったとき、私は**「子ども」と「自分の心の余裕」を優先していい**と考えています。少し冷たく聞こえるかもしれませんが、理由があります。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;子どもには、親であるあなたしかいません&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;一方、&lt;strong&gt;親の側は大人で、お金や制度で対応できる部分が多い&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;そして何より、&lt;strong&gt;あなたに余裕がないと、その余裕のなさは、いちばん弱い子どもに向かってしまう&lt;/strong&gt;。イライラして、つい強く当たってしまう——これは、誰にでも起こりうることです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だからこそ、&lt;strong&gt;自分を追い込みすぎない&lt;/strong&gt;。仕組みとお金と職場の協力を使い倒して、&lt;strong&gt;子どもと穏やかに過ごせる余白を、なんとか確保する&lt;/strong&gt;。それが結局、家族みんなを守ることにつながります。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;補足これはあくまで筆者の考えです&#34;&gt;補足：これは、あくまで筆者の考えです&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで「手放す」「頼る」を中心に書いてきましたが、最後に、一つだけ但し書きを。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;これは、あくまで私個人の参考意見です。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;自分自身の手で、親を看る&lt;/strong&gt;——そのことに、お金や制度では決して代えられない、計り知れない意味があるのも、また事実です。そばで支えた時間は、あとから振り返ったときに、かけがえのないものになります。それを選ぶ方の気持ちも、私はよく分かります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私は、&lt;strong&gt;個人的には「抱え込むデメリットのほうが大きい」と感じている&lt;/strong&gt;ので、この記事はこうした方向性で書いています。でも、それが唯一の正解ではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大切なのは、&lt;strong&gt;「自分で看る」ことと「頼る」こと、その両方のメリットとデメリットを、家族みんながちゃんと分かったうえで選ぶ&lt;/strong&gt;こと。そのうえでの選択なら、&lt;strong&gt;どの方向性も、等しく尊重されるべき&lt;/strong&gt;だと思います。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;まとめ&#34;&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;自分が主治医をやめる&lt;/strong&gt;（地域包括支援センター・ケアマネに早めに頼る）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;自分にしかできないこと以外は、仕組みに手放す&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;罪悪感は、外部サービス代に変えていい&lt;/strong&gt;（時間と安全を買う投資）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;倒れる前に、職場へ具体的にSOSを&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;いちばん守るのは、子どもと、自分の心の余裕&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;ダブルケアは、頑張りだけで乗り切るものではありません。&lt;strong&gt;上手に頼り、上手にお金を使い、上手に手放す&lt;/strong&gt;。それは、逃げでも甘えでもなく、&lt;strong&gt;大切な人と自分を守るための、賢い戦略&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いま、まさに真っただ中にいる方へ。どうか、一人で抱え込まないでください。&lt;/p&gt;</description>
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