2026年10月、住友生命の健康増進プログラム「Vitalityスマート for Vポイント」を解約しました。

2年半ほど前、このサービス経由でApple Watchを買いました。運動すると、24か月かけて最大24,000円分のVポイントが戻ってくる特典がついていたからです。

見直すきっかけは、家計簿でした。サブスクの一覧を見直していて、このサービスの月500円が目にとまりました。ちょうど24か月の特典期間も終わっていたので、実際にいくら戻ってきたのかを確かめようとしました。ところが、途中から先は、もう確かめられませんでした。

この記事は、その振り返りの記録です。結論から書くと、次の3つです。

  1. 契約した時点で、ポイントをもらったつもりになって、確認を怠っていた
  2. 確かめようとしても、履歴を見られる期間を過ぎると、推測するしかない
  3. 運動の習慣は、特典のために続けていたわけではなかった。だから解約した

1. 始めたきっかけ

きっかけは、Apple Watchを安く買う方法を探していたことでした。ちょうどこのサービスが始まったばかりで、広告をよく見かける時期でもありました。

「Vitalityスマート for Vポイント」は、保険に入らなくても使える健康プログラムです。三井住友カードと連携していて、月の利用料は**500円(税込)**です。

私が使っていた特典は、主に次の3つです。

特典 中身
アクティブチャレンジ Apple Watch 対象のApple Watchを買って運動すると、24か月で最大24,000円分のVポイント
週のアクティブチャレンジ 週の運動目標を達成すると、ルーレットでドリンクチケットなどが当たる
Vポイントの還元率アップ 対象のコンビニ・飲食店での支払いで、ステータスに応じて還元率が上がる

Apple Watchは、2024年4月に、Vitality会員向けの割引価格で買いました(Series 9、80,800円)。


2. Apple Watch特典の仕組み

いまの特典ガイド(2026年4月1日更新)では、仕組みはこうなっています。

毎月の目標は、Vitalityポイントで1,200ポイント。達成の度合いに応じて、Vポイントが付きます。

その月のVitalityポイント 付くVポイント
1,200以上 1,000
720〜1,199 750
480〜719 500
479以下 なし

これが24か月続いて、最大24,000円分です(Apple Watch本体の購入額が上限)。

数えられるのは、歩数・心拍数・ジムの利用の3つだけです。64歳以下の場合、歩数のポイントはこうなっています。

1日の歩数 Vitalityポイント
6,000歩 10
8,000歩 20
10,000歩 40
12,000歩 60

月1,200ポイントに届くには、1日12,000歩を月20日、あるいは1日10,000歩を毎日、くらいのペースが要ります。

健康診断の結果を出したり、オンラインのチェックに答えたりしてもらえるポイントは、この特典には数えられません。

なお、私が買った2024年当時のルールが、いまのガイドとまったく同じだったかどうかは確かめられていません。当時はビックカメラで買いましたが、いまのガイドでは購入先がヨドバシカメラの会員専用サイトになっています。


3. 確かめようとしたら、途中から見られなかった

実際にいくら付いたのかは、三井住友カードの会員サイトで、Vポイントの履歴を見れば分かるはずでした。

ところが、履歴を見られたのは2025年4月以降だけでした。それより前の分は、もう表示されません。

Vitalityアプリのほうも、ポイントの履歴をさかのぼれるのは、今年度と前年度(2025年4月以降)までです。

つまり、24か月のうち最初の10か月ほどは、いまとなっては確かめる方法がありません。

契約したとき、私は「運動すれば24,000円分が戻ってくる」と、もらったつもりになっていました。そして、毎月きちんと付いているかを確かめていませんでした。


4. 見られた範囲で、数字を並べてみた

確かめられた範囲で、履歴を並べました。

付いていたVポイント(2025年4月〜2026年5月)

Vポイントの履歴には、2025年12月以降、「アクティブチャレンジApple Watch」という名前の付与が6回ありました。それより前は、同じ時期(毎月16〜25日ごろ)に「三井住友カード ポイント獲得」という名前で、750か1,000ポイントが毎月付いていました。金額と時期のそろい方から、途中で表示の名前が変わっただけとみています。

付与日 Vポイント
2025年4月16日 750
2025年5月19日 1,000
2025年6月19日 1,000
2025年7月23日 1,000
2025年8月18日 1,000
2025年9月18日 750
2025年10月23日 750
2025年11月19日 750
2025年12月25日 1,000
2026年1月23日 750
2026年2月22日 1,000
2026年3月20日 1,000
2026年4月22日 750
2026年5月23日 1,000
合計(14回) 12,500

2026年5月を最後に、付与は止まっています。24か月の特典が終わったのだと思います。

見られなかった10回分を、歩数から推定する

見られなかった最初の10回分は、歩数から推定しました。

見られた期間では、1日平均がおよそ12,000歩以上の月は1,000ポイント、11,000歩前後以下の月は750ポイント、という傾向でした。iPhoneのヘルスケアに残っている歩数を当てはめると、10回分でおよそ9,250ポイントになります。

回数 Vポイント
履歴で確認できた分 14回 12,500
歩数から推定した分 10回 約9,250
24か月の合計(推定) 24回 約21,750

推定の幅をとると、20,000〜22,500ポイントです。上限の24,000ポイントには届いていません。

払った利用料

会員年度の開始日は2024年4月1日でした。そこから解約が成立する2026年10月まで払ったとすると、500円×31か月で、およそ15,500円です(加入月の扱いによって前後します)。

Apple Watch特典だけで見ると、推定で約6,000円のプラスです。これに、週のルーレットで当たったドリンクチケットなどが加わります。ルーレットは集計していませんが、それだけで月500円の元は取れていたというのが実感です。


5. 「0ポイント」の月の正体

振り返りの途中で、ひとつ引っかかったことがありました。

アプリで運動のポイントを月ごとに見ると、2026年2月が540ポイント、3月が0ポイントでした。一方で、iPhoneのヘルスケアを見ると、この2か月もふだんどおり歩いています。アクティビティのリングも、ほぼ毎日閉じていました。

原因は、運動ポイントの年間上限でした。Vitalityの運動ポイントは、1年度(4月〜翌3月)で14,000ポイントが上限です。2025年度の運動ポイントを足すと、

期間 運動ポイント
2025年4月〜2026年1月 13,460
2026年2月 540
合計 14,000

と、2月にちょうど上限に届いていました。上限に届いたあとは、いくら歩いても、アプリの履歴には点数が付きません。

ところが、Apple Watch特典のガイドには、月の目標の判定には、年間上限を適用しないと書かれています。実際、この時期にもVポイントは付いていました。

アプリに出る点数と、特典の判定は、別の物差しでした。 アプリの数字だけを見ていたら、「この2か月は取れていなかった」と勘違いするところでした。


6. 確認にも、コストがかかる

今回の振り返りでは、三井住友カードの履歴、Vitalityアプリ、iPhoneのヘルスケアの3つを突き合わせました。表示の名前が途中で変わり、アプリの点数は上限で止まり、古い履歴はもう見られない。全体像をつかむのに、1〜2時間かかりました。

「もらったつもり」にならないためには、毎月確かめればよかったのだと思います。ただ、確かめる項目が多いと、それだけで頭の容量を使ってしまいます。

ポイントやサブスクは、ひとつひとつは小さくても、数が増えるほど確認の手間が積み上がります。確認にかける手間と、得られる金額のバランスが取れるところを、いまも探しています。


7. 運動の習慣は、特典のためではなかった

振り返っていて、もうひとつ気づいたことがあります。

ヘルスケアに残っている、1日平均の歩数です。

年 1日平均の歩数
2022年 12,657歩
2023年 13,173歩
2024年 12,502歩
2025年 12,087歩
2026年(10月まで) 12,470歩

Apple Watchを買う前から、毎年1日12,000歩以上歩いていました。特典があったから歩いていたのではなく、もともと歩いていたということです。

特典の目標があってもなくても、私の運動量はほとんど変わっていません。そうであれば、これからはポイントや目標を気にしながら運動したくない、と思いました。


8. 新しいApple Watchは、Vitality経由では買わない

24か月が終わったので、Vitality経由で新しいApple Watchを買えば、もう一度特典を受けられます。

ただ、計算するとこうなります。

  • 特典でもらえるのは、24か月で最大24,000円分
  • その24か月の利用料は、500円×24か月=12,000円
  • 全部の月で目標を達成しても、差し引きは最大12,000円

しかも、Apple Watchは指定の販売サイトで買う必要があり、ほかの店のセール価格では買えません。セールで買ったときとの差額と、24か月の管理の手間を考えると、メリットは管理のコストと同じくらいか、下回ると判断しました。

得られるメリットは、もう得た。 そう考えて、解約しました。


9. 解約の手続き

解約は、Vitalityの会員向けページからできました。画面に出ていた注意点は、次の2つです。

  • 解約は、手続きをした日の翌月1日に成立する(それまでは使える)
  • 解約後6か月間は、同じプランに入り直せない

私は2026年10月23日に手続きをして、11月1日に解約となります。月の途中で手続きしても、その月の末日までは使えます。逆に、月が変わってから手続きすると、解約が1か月先になります。

これまでにもらったVポイントは、カードの側に付いているので、解約しても消えません。私は貯まったVポイントをビットコインに替えていて、暗号資産に触れる経験も得られました。

解約する前には、ルーレットで当たったドリンクチケットなどの使い残しがないかを確かめておくと安心です。


おわりに

Vitalityそのものが悪いサービスだったとは思っていません。Apple Watch特典で推定2万円分ほどのVポイントが戻り、ルーレットで利用料の元も取れました。

ただ、契約した時点でもらったつもりになると、確認しなくなります。そして、あとから確かめようとしたときには、もう履歴が残っていないことがあります。

ポイントや特典のあるサービスを続けるかどうかは、次の2つで考えるようにしています。

  • その特典は、自分の行動の理由になっているか(なっていなければ、やめても生活は変わらない)
  • 確かめる手間は、得られる金額に見合っているか

参考情報

記事中のVポイントの付与履歴・運動ポイント・歩数は、筆者自身の三井住友カード会員サイト、Vitalityアプリ、iPhoneのヘルスケアの記録から集計したものです。2025年3月以前の付与額は、歩数からの推定です。

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この記事は筆者個人の利用体験をまとめたもので、特定のサービスや金融商品への加入・解約、暗号資産の購入を勧めるものではありません。サービスの内容・利用料・特典は2026年10月時点の公式情報に基づいており、今後変わることがあります。

筆者:田舎の県庁所在地に住む医師。外科学会専門医・乳癌学会認定医。現在は乳がんの検診・診断と緩和ケアを専門に担当。医師になって20年。 お金の勉強はリベラルアーツ大学(リベ大)を参考にしています。